ダイヤルMを廻せ !

若く美しい妻マーゴ(グレース・ケリー)の不倫を知った夫のトニー(レイ・ミランド)は彼女を殺害しようと企む。トニーがマーゴの不倫相手マーク(ロバート・カミングス)とパーティに出かけ、その間に悪党レズゲートに妻を殺させようとする。
アパートの一室という狭い範囲内で起こる事件。ストーリーもカメラワークも単純なんだけど、むしろそこがいい、と思わせてしまうのは天才ヒッチコックだからか。グレース・ケリーはため息がでるほど美しい。こんなに美しい奥さんならちょっとの不倫など目をつぶればいいのに、殺すなんて勿体無い!ってそれじゃお話になりませぬ。サスペンスなので、オチを期待するより、その過程を楽しむものなのでしょう。が、オチを期待してしまうのがミステリ読みの性。けれどこの作品はそれを裏切りませんでした。ラストの、あの緊張感のためにそれまでの100分があったのだ!と思えました。長編映画が多い昨今、この短さがいいですね。
次こそは、裏窓を見たいです(いつ行ってもレンタル中なの・・・)