『霧の訪問者』田中芳樹(講談社ノベルズ)
『上高地の切り裂きジャック』島田荘司(講談社ノベルズ)
『太陽と毒ぐも』角田光代(マガジンハウス)
『悪魔の寵児』横溝正史(角川文庫)
『悪魔の降誕祭』横溝正史(角川文庫)
『不死蝶』横溝正史(角川文庫)
『悪魔の百唇譜』横溝正史(角川文庫)
『砂の上の植物群』吉行淳之介(新潮文庫)
『夜間飛行』サン=テグジュペリ(新潮文庫)
『パーム 愛でなく』1〜11/伸たまき(新書館)
PALM、久しぶりに読んだ。「愛でなく」は途中まで連載で読んでたけど。相変わらず、台詞がいちいちかっこいい。人生のあらゆる局面で使ってみたい。例えば、アンディとJ・Bの会話。誰よりもJ・Bを愛し、特別にするアンディは博愛主義のJ・Bが不満。その不満をぶつけると…。
アンディ「俺はあんたを特別にしてるんだからそっちも特別にしてくれなかったら釣りあわないぜ」
J・B「ふたりして特別にしあうのはいいがそのあとはどうする?ふたりだけで暮らすのか?」
ア「………難しい問題だな」
J「どうして難しいのかが問題なんだ」
…どうして難しいんだろう?
それから、20歳にもなってJ・Bに手取り足取り生活を支えてもらっているアンディを嘆いたアンジェラが、カーターに嘆く場面。しかしすっかり悟りの境地に入っているカーターさんはそんなこと言われても、馬耳東風。
カーター「ただの甘えなら治るかもしれんが”甘え”という体質だったら簡単には治らんよ」
アンジェラ「体質改善してよ あんた医者でしょ」
カ「外科医なんだ」
カーターのが一枚上手でしたね。
それから、探偵助手見習いになったアンディに、護身術としてボクシングを指導するJ・Bとつきそいのカーターさん。
J「簡単だ。自分は殴られないようにして相手を殴っていれば勝てる」
カ「君の人生観を象徴するような指導だな」
と、まぁこれは序の口。
(余談だが、ジェームスはフロイド表記にしてみた。フロイド好きだと「愛でなく」は辛くて読めない…フロイド……(;_;))
最新「午前の光」は単行本3巻で完結らしいので、衝動買いの野望に燃えてます。