消された時間

kasuri2005-03-07

HPB467の「消された時間」見返しに「読者のみなさまへ」という文章が載っていました。写真に撮ったけど見えないでしょうから、書き写しますね。

あなたはこの小説を途中でやめられますか?やめられたら代金はお返しします。
作者バリンジャーと原出版社ハーパー・アンド・ブラザーズ社は、この作品に絶対の自信を持って、面白さの返金保証を実行しました。小社もその企画を尊重して、この訳書に返金保証をいたします。本書の結末は封がしてありますが、それ以前に興味を失われた方は、封をやぶらずにお返しください。ただし、書籍の販売組織がアメリカとは根本的に違いますので、ご返金に関しましては小売店では一切扱いません。封をやぶらずに小社まで直接ご持参くだされば、お一人一冊につき、代金をお返しします(有効期限は昭和34年11月31日迄)。なお、いかなる理由がございましても、郵送その他の方法でのご返本に対しては、ご返金はもちろんご返送などの一切の責任を小社は負いません。
早川書房
東京都神田(以下略)

これは古本ですから、封は破られていますが、こんな方法で誰か返金してもらいに行ったんだろうか。本の定価が150円ですから、電車賃を考えるとどうなのよ?って感じ。なんとも中途半端な返金処理ですこと。