『失踪日記』吾妻ひでお

読みました。ネガティブな部分がなくひたすらポジティブで楽しそう。けれど「じゃあ自分も」とできないのは描かれていないネガティブを想像してしまうから。描かれていないだけにその深さは計り知れないものがある気がする。とにかく楽しく読めます。しかも「瓶の底に残った酒を集める時は先に臭いを嗅ぐ事」というような活かしようのない知識も身につきます。けれどいわゆる失踪マニュアルではなくあくまでも自伝漫画です。吾妻ひでおの周りの人物が「漫画か!」というくらいキャラが立っていて思わず創作を疑ってしまうが巻末のとり・みきとの対談によると全て実在するらしい(ネガティブなエピソードが描かれていないから余計そう見えるのだろうけれど)。
これを500円足らずで入手できたのは本当にラッキーでした。

失踪日記

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