上海旅行記

新天地

中国のお金の単位は「元」です。お札は、全てに毛沢東の顔が入っていて、100元札がピンク色でした。1元は13円くらいです。パンが5元くらい。500mlのペットボトルの飲み物も同じくらいでした。飲み物はジュースやお茶など色々ありました(私は水を飲んでいました)。お茶は、砂糖入りのものがあるので「無糖」を選んで購入しないといけませんでした。桃の屋台がありました。リヤカーのようなものに桃を積んで道端で売っていました。値段は1元。桃のように腐りやすいものを陽の当たる道端で売っているのでびっくりしました。買わなかったですけど。観光客相手のみやげ物屋の近くに、老女がいました。最初、物乞いかと思いましたが何かを売っている様子。二人目の老女を見かけた時に何を売っているのか見てみるとジャスミンの花で作った腕輪やブローチのようなもの(留める金具がないもの)でした。私が日本人だと分かるのでしょう。日本語で「きれい」と言って客寄せをしていました。本当に綺麗だったしいい香りだったので買いたかったのですが機会を逃して買うことができませんでした。
日本と比べると物価は安いのですが、観光地では日本と変わらない金額のものも多くありました。
特に新天地は、今、とてもおしゃれな場所として有名なだけあって物価も高いそうです(買い物をしなかったので、具体的には分かりませんが、ガイドブックには食事をすると日本円で一人一万円程度かかるから注意、と書かれています)。古い建物を改築しておしゃれなレストランやショップが入っていました。上海では、新天地でデートをすることが、一種のステイタスというか、憧れだそうです。中国人にはまだ高価なのか、新天地のレストランの客は圧倒的に金髪の外国人が多かったです。
中国のものはどこでも値段というものがないように感じました。国営店やコンビニエンスストアは別ですが、お土産物などは交渉すると半額以下になったりするのです。テクニックは、お店の人にすぐ「欲しい」と言わず「幾ら?」と聞くこと。相手は売りたい金額の倍くらいの値段を言うことがあるそうです。なので、半額から交渉開始。相手が無理と言ったら「じゃあいらない」と店を出(ようとし)ます。すると店側が折れる・・・というパターンです。最初、そんなことできないよー、と思ったけれど、できるようになりました。値切りというより買うための一通りの儀式のようなものでした。私は中国語を全く用意していなかったのですが、お土産物屋の店員さんは日本語が達者でした。だから交渉は日本語とカタコトの英語と、値段は電卓を提示して進められました。
帰りの空港の土産物店では、店員さんから「日本人、ヨン様好きね?ヨン様あるよ〜」と呼びかけられました。それは韓国やろ!と思ったけれど商売だけあってよく勉強しているんだなぁ、と感心しました。残念ながら母も私もヨン様に興味がないのでスルーしました。