お風呂読書

お風呂で読む本を探すのが入浴前の日課です。
お風呂でがっつり読むのではなく、気に入ったところをぱらぱらと眺める感じ。だから、既読でも未読でもOK。マンガもアリだけど、すぐ読み終わってしまうので活字の方が便利。
お風呂本は何でもいいかと思いつつ、いざ選ぶとなるとなかなか難しいのです。最後まで読まないと気がすまなくなるからミステリはだめ。難しすぎたり読みづらいのはリラックスできないからだめ。かといって手ごたえのなさすぎるエッセーはつまらない。ラノベはすぐ読めるけれどやっぱり最後まで読みたくなってしまうだろうから却下。
更に、大変失礼なことを言うとお風呂用は「面白すぎる」本は向きません。夢中になって、カラダを洗うのをそっちのけで読みふけってしまうからです。そこそこ面白くて、かといって夢中になりすぎない程度の面白さの本を見つけなくてはなりません。

そんなこんなで昨夜選んだのは『赤毛のアン』。新潮文庫版。子どもの頃に児童書版で読んだけれど改めて全部読みたいと思って買っておいたんだった。これなら既読だし、夢中になりすぎることはないに違いない。

読み始めたら、アウトラインを知っているせいか、さくさく読めました。…というか、今改めて読んでも面白い。マシュウとマリラが本当は男の子を欲しがっていることを知った時のアンの悲しむ様ははこちらまでもらい泣きしてしまいそう。そしてマリラもだんだんアンが好きになってくる。アンはこまったちゃんなところもあるけど、いいところもいっぱいあって、結局は、みんなアンのことが好きになる。
…ところで、アンは名付けの名人ですが「何故わざわざ名前をつけるの」とマリラに問われ、「だってハンドルをつけると特別に親しいと思えるんですもの」というようなことを答えます。
「ハンドル」と言うと「ハンドルネーム」を想像しますが、ちょっと調べてみたら「ハンドル」自体に「名前」が含まれるので「ハンドルネーム」は和製英語なんだとか。(ハンドルネーム - Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%A0

思惑とは裏腹に、すっかり夢中になって読んでしまったけれど、ダイアナが登場して友達になったところで名残惜みつつも、昨日のお風呂読書はおしまいにしました。

続きを電車の中で読みたかったのだけど、『赤毛のアン』を通勤で読む年増女の痛さに自分で耐えられそうになかったので家に置いてきました。弱い。

というわけで今晩のお風呂読書はアンの続きです。