読書


ホームレス問題を扱った新書を続けて2冊読んだ。前者はホームレスに限らず「貧困」についての概論として読みやすくまとまっている。後者は長年ホームレスに混じって日雇い労働などを経験してきた著者が書いたルポ。2冊で教科書と現場という意味で、どちらも非常に考えさせられた。
という感じに貧困問題をつらつら考えていたところ「図書館カフェ論」を読んで考えさせられたことがある。(図書館カフェ論はホームレス問題とは関係ないです)

「居場所」について。

街中で、居場所のなさに途方に暮れることがある。…孤独だとかそういう話じゃなくて。
歩き疲れた、とか、買ったばかりの本を少し読みたいから、とかそいう理由で座る場所が欲しくなることがある。けれど休日の飲食店は満員。運良く席を確保できても混雑する店内では思うように長居できない。まして本を読むなんてとてもできない。

雨露がしのげて、誰でも入れて、無料の休憩所のような場所があったらなぁと思う。勿論、行動には他人の迷惑を考える必要はあるけれども。駅の待合室みたいな感じかな?

そういう場所ができたら、ホームレス問題のある一端は解決の方向に向かっていくんじゃないかと思った。