風が強く吹いている見たよ

kasuri2009-11-03


カケル(走)が竹青荘という下宿に入居。そこで管理人のハイジ(灰二)から竹青荘はただの下宿ではなく寛政大陸上部(事実上の廃部)の寮だったことが明かされる。更に、カケルを含めて入寮(部)者が10人になったことで「箱根駅伝を目指す」と宣言される。
最初は信じない面々(カケルと他の面子の信じない理由は別なんだけど)だけど、ハイジの本気に皆で応えていく。予選会を通過し、本番に臨むのだった。

チームのエースであるカケルは、最初は反発するものの、やっぱり走ることが好きなので、次第にメンバーと協調していく。それを林遣都が好演している。撮影では相当走ったらしいけど、綺麗なフォームは増田明美も絶賛しているほど。体も綺麗で、あと、華のある表情は、とてもよかった。
ハイジは、寮の管理人であり箱根駅伝チームの選手兼コーチ兼マネージャー等全てをこなす。いつも冷静でチーム全体を見渡すお父さん兼お母さん的存在。厳しくて、優しくて、そんな包容力の大きさが小出恵介にぴったり。(イ・ビョンホンに似てると思うんだけど…)
ムサ役はソフトバンクのお兄さん!CMとは全く違う性格の役ですが、丁寧で優しい性格が演じられていてとてもよかったです。
でも体は、みんなきれいだった。駅伝の時はランニングと短パンで走るからよけいにそう見えるのかな?あの衣装は女子のブルマに匹敵するね!(いやなんかやらしい書き方だけどそういう意味じゃなく)男の人の体って、とってもきれいだし、走るともっとすごくきれい。

箱根駅伝を見ている人には、強豪校が、実名は伏せているもののあからさまな命名とチームカラーで「あぁこれは○○大学」と分かるだろうし、そこを当てっこするのもまた楽しい。予選会の発表の時、ハイジやカケルたち寛政大学より前に予選通過を発表される大学のチームのメンバーが喜ぶ姿を、焦りと羨望の気持ちで見つめるシーン。その中の「甲府学院大学」(どこの大学を差すかはもうお分かりですね?)だけは、他の大学と比べて喜び方がいまいち盛り上がらない。この演出はかなり笑えました。

作中のカケルの台詞にもある通り、箱根駅伝は強い学校が、強い選手を集め、それでも出場できない学校が多い。それを、ずぶの素人集団が勝てるはずがない。
箱根駅伝に出場する目的は何なのか?出ることだけでもすごいけど、当然、強豪校と争える実力はない。それならば出られるだけでいいのか?だとするならば、予選会を通った時点でハイジの目的は達したことになってしまう。この部分は割りとあっさりと語られてしまったことがちと不満。あと、視覚的には向かないので仕方ないけれど、原作のラストシーン(ハイジのゴール直前の話)がとても好きなので変わってしまったことが残念でした
あと、小ネタが多いけど、笑えるかどうかはその人の笑いの沸点によるんじゃないかと…(むにゃむにゃ)。

私は原作好きで映画に臨んだんだけど、箱根駅伝が好きで映画を見る人もいるでしょう。レースのシーンは、本物の駅伝で撮影したものと、エキストラで撮影したものを混ぜているそうです。映画では、10区全てをちゃんと撮っているし、アナウンサーも本物の方が喋ってくださっているので、本当に臨場感があります。リレーだから、選手も現在の走者をテレビで見守るしかなくて、それは、いつもテレビで観戦している私たちと同じ目線で(しかも日テレが提供だからテレビアングルもばっちり)本当に駅伝を見ているようでした。ちゃんと白バイもいるんだよ!提供と言えば本物の箱根駅伝と同様サッポロビール提供なので、彼らが作中で飲むビールもサッポロです。箱根駅伝中継を見ていると、CMでサッポロビールが流れるので、本当に、本物みたい!と思いました。本物の箱根駅伝が相当、協力してくださっているようで、オフィシャルグッズもいっぱい映ります(笑)箱根駅伝好きにも、楽しめる内容になっていると思います!

パンフには増田明美角田光代(関係ないけどいつの間に離婚してたの?再婚のニュースにびっくり)が書いていますよー。あ、あと音楽は千住明な。特別出演で寺脇康文鈴木京香和久井映見など豪華キャストも!(特に和久井映見はどこに出てくるか当ててみようー!)

メイキングが見たいのでDVD出たら買おうかな?それより、正月前にもう一度映画を見て本物の箱根駅伝をより、気合を入れて(ここはカケルが走ったところだ、とか)鑑賞するのもいいな。


ところで予告編で広末主演の『ゼロの焦点』見ました。原作読んだことあるはずなのにさっぱり忘れているので再読してみようかと思います。