数日前に読了しました。伊坂作品の中で最もミステリらしいという評価を聞いていましたが、納得。全てのエピソードがラストに繋がっているという言い方はおおげさだけど「ここがこう繋がるのね!」という楽しみ方が出来た伊坂作品はこれが初めてでした。解説とかぶるけれど、とにかくキャラクターが魅力的。脇役にいたるまで「自分の周りにはいないけれど確実にどこかにいるような人物」が繰り広げる物語は作者の意図したとおり、短い映画を見ているよう。最近の冗長な映画に飽き飽きしている人はこれを読むべし。それにしても伊坂氏は犬が好きなんですね(顕著に感じたのはラッシュライフ)。人間のタイプを犬種で表すのは洒落ているしページの節約になって物語がさくさく進む。成瀬と黒澤の競演が見たいけどそういう物語ないのかな?
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: 新書
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