書くだけでいい。それで行動が変わる 手帳で50kg!の減量に成功した岡田斗司夫さん

今更ダイエット本が売れる時代でもないのかと思いきや、ビリーは売れたし、50kgの減量に成功したこの本も売れたらしい。50kgという数字が、数多のダイエット本を見慣れた私たちにも衝撃を与えたのだろうか?私が50kg減ったら…むにゃむにゃ。
それはともかく、この衝撃的なダイエットの方法は「レコーディング・ダイエット」ということで、食べたものをとにかく記録していくものらしい。記事のリンク先にもある通り、記録することを習慣づけるという行為はダイエットだけでなく、色々な物事に良い効果を齎すのだろう。
私は日記をつけたことが何度もあるけれど*1書こうとしてふと一日のことを思い出そうとすると、なかなか思い出せない。仕事も食事もその他の色々なことも脊髄反射で行っているということなのか、昼に食べたものすら熟考しないと思い出せなかったりした。さすがにこれはアカンと思って、日記をつける手帳を持ち歩いたことがある*2。行動したらすぐに書き付ければいいのだ。これを食べ物で実践したのが「レコーディングダイエット」なのだろう。
結論を言うと、これは成功しなかった。私にとっては、と付け加えた方がいいかもしれない。何故なら私は「記録魔」になってしまったからだ。この日記は食べたもの記録と家計簿を兼ねていたため、食べるごとに、お金をつかうごとに記録を取らなければならなかった。
最初は楽しかった。恣意的に思い出そうとしなければ忘れてしまったであろう出来事を記録することに「何か意味がある」と思った。けれどだんだん、記録することに比重が大きくなり、目の前の出来事を楽しめなくなった。何かをしていても「これは覚えておいて書かないと」という意識が頭を占め、一緒にいる相手との会話も空虚になっていった。
私は単細胞な癖に変なところで完璧主義で、こういうことに向いていなかったのだ。書きたいことができたら書く、書けなかったら書かない、というアバウトさに耐えられなかった。*3
レコーディングダイエットはなるほど効果があるのかもしれない。私はこれをやったわけではないが、元記録魔として、こういうことに向いている人と向かない人がいること、それは優劣ではないと思うことを書いておきたいと思う。

*1:「何度も」っていうのはあれですよ。「禁煙なんて簡単だ」と同じですよ

*2:記憶力はいいのか?

*3:じゃあこのブログは何なんだよ?と思われるかもしれないが、これとて最初は「毎日更新」を考えたことがある。要は挫折したのだけれど