図書館貸し出し猶予を…小説家が巻末にお願い(2011年2月25日16時08分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110225-OYT1T00650.htm
うーん…。難しい問題で、簡単に是非を言えない。
図書館がベストセラーを複本購入することに、私は反対だけれども、これは、それともまた違う問題。
雑誌の最新号は禁帯出だから、それと同じような考え方という風にもできる。けれど、実際、現場では管理が相当めんどくさくなると思う。でも、そもそも、図書館は本が出版されてから(書店の店頭に並んでから)どれくらいの期間で図書館の棚に並ぶんだろう?もちろん、館ごとの違いはあるだろうけれども、即時ってことはないんじゃないかな。番号つけて、ブッカー貼って、という一連の作業が必要だし。
図書館の原則として、半年の猶予を設けることはできないと思う。だから、折衷案として、図書館はお役所仕事を逆手にとって、出版から半年は「受け入れ準備中」という建前で棚に並べるのを待つのはどうかな?作業はめんどくさくなるけど、半年後に禁帯出シールを剥がすよりはまだマシなんじゃないかと思う。
理想的なのはツタヤみたいに、買取ではなくレンタル料を払う仕組みにすれば、著作権者も潤う…けど、これは難しいと思う。
私は本は好きだけれど、新刊だけじゃなくてブック○フでも買うし図書館でも借りる。本は娯楽としては安い趣味だとは思うけれども!
それと、図書館の予約人数だけど、本当に予約した人全員が借りたのかな?という疑問もあります。予約は利用したことあるけど、待ち人数に比例しない早さで回ってきたことあるので。
根本的な解決を望むなら、図書館が貸し本屋となっている現状をどうにかしたい。そういう方向で、著作権者と市民の両方の権利を侵さない形での決着が見出せればいいと思う。