男たちの大和/YAMATO(公式→http://www.yamato-movie.jp/)

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大和の物語と平行して、当時の戦局が、当時の映像を交えて紹介される。そのことで、大和がどのような状況で闘いに向かったのかが理解できたと思う。特攻隊というと、死にに行く戦闘機であるという認識があるが、大和は「水上特攻」だったのだ。いわゆる戦争映画で見慣れたシーン「お国のため」とか万歳三唱とか。そういうものはあまりなくて、兵士の家族が「死なないでくれ」と願っている部分が描かれていて、むしろリアルさを感じた。大和の総攻撃のシーンは、映画『パール・ハーバー』への復讐か、というくらいすごかった。下手したらR指定になっていたかも。
内田(中村)、森脇(反町)、唐木(山田純大)の三人が親友・・・ということになっているけど唐木のからみは少なかった気が。唐木(山田)と臼淵(長嶋一茂)がごっちゃになっていました。戦死した年少兵の母親役で、余貴美子は流石の存在感でした。登場は少ないけれど、重要な役なので。演技は、主役の中村獅堂より、反町隆史がよかった。反町は今まであまり評価してなかったけど、見直しました。けど、一茂が・・・・。すごくいいシーンなのだけど、一茂か・・・・(失礼)。蒼井優のかわいらしさが清涼剤でした。
ところで、物語の最初の頃に、年少兵を殴ることを拒否した内田(中村)を殴った上官はその後どうなったんでしょうか?心臓が悪い仲代達矢が出航したことを知った漁業長は救助に向かって欲しい。などと突っ込みどころもありますが、戦後60年。まだ、過去にするには早い気がします。見てよかったと思いました。