タイガー&ドラゴン

粗忽長屋」の回。鎖骨じゃありませんね。
今回の感想はネタバレしているのでまだ見ていない人はお気をつけをば。

落語に詳しくないのですが、こういう、ナンセンスみたいな噺もあるのですね。ひたすら意味の分からない小虎と、落語の魅力を語る師匠&竜二の対比が面白かったです。これはそのまま素人対玄人の構図だと思う。再現ドラマでは、長瀬と岡田くんがばかのふりというか、どっちも頭悪いから話が進まない!という雰囲気をよく出していて本当に面白かった。長瀬、アホっぽい役が似合うね・・・。誉めてますよ。
ドラマのオチである「俺の名前は「タイジ」じゃねぇ!」はすぐに意味が分かりましたか?私は分かったけれど、こういうネタを書き文字でなくやるのは、賭けだったかもしれません。
クドカン脚本では、笑わせどころの台詞をごてごてと飾るのではなく、会話の合間にさりげなく忍ばせるのが本当に上手。今回、頭を見逃したのですが「名前を間違える」のが一つの伏線になっていましたね。(「鶴子」さんの名前を間違えていたし)そして、毎回必ず「師匠は”うどん”の名前を覚えない」という小ネタもあるんだけどこれもそのため?
小虎が落語をやめようとするシーンは見せ場の一つであったと思います。あそこでの西田敏行の芝居はさすがだなぁと思いました。落語はイマイチだけれども。あの人独特の台詞運びが落語に向かないんだろう。対する鶴瓶は芝居はイマイチだけど落語はさすがだった(前回ね)。けどこれでキャストを逆にすると、当たり前すぎてつまらないからやっぱりこれでよかったんだと思う。
ヤスオはそんなにいい男かなぁ(失礼?)。長瀬と岡田くんを普段からよく見ている小百合ちゃんと鶴子が今更あの程度の二枚目にめろめろにならなくても。ヤスオはすっごい悪い奴かと思いきや、やっぱりいい奴。というか憎めない奴。前の、落語協会(?)の会長さんみたいなキャラ。憎んではいないけどトラブルメーカーだから、近くにはいてほしくない感じ。ヤスオとメグミちゃんってどちらも漫画キャラみたいに現実味のないキャラで面白かった。ヤスオが農家になってお嫁さんをもらう・・・って展開もそのまんま漫画みたいなオチだし。
このドラマは、小虎の成長物語でもあったのですね(と今回改めて気付いた)。小虎は、足掻いている人なんだ。変わりたくて、でも思ったようには変われなくて、でもちゃんと変わりつつあることを自覚している。(流星会で小虎はああいう扱いになっているのか?あれはウルフを騙すための小芝居?)「俺が死んだら悲しむ人がいるんだよ。前とは違うんだ」という台詞はベタベタだけど、心を打つものがありました。
気になったこと。
メグミちゃんははとバスのガイドなんだからお台場のどこにいるかくらいは分かるんじゃないかしら。
師匠の借金は毎月(月謝、と言ってるから月毎だろう)10万ずつ返して170万になった、と。で残りが230万。でも完済する前にドラマは終わるよね?これは「2」への伏線かしら?