小学生は本が大好き?



少子化や活字離れがあっても小学生は本が大好き――全国の図書館での児童1人当たりの年間貸出冊数は04年度に18.7冊で過去最高を更新したことが21日、文部科学省の社会教育調査中間報告で分かった。(中略)本好き小学生の増加について、同省生涯学習政策局調査企画課は「活字離れが指摘される中で、総合的な学習や理科、社会の授業で与えられた課題に本を使って調べる学習に加え朝の読書、図書館との連携など学校現場の取り組みが功を奏しているのではないか」と分析している。

うーん。どうなんだろう?貸し出し点数なんていくらでも稼ぐことができるからこの結果イコール本が大好きとは言えないと思う。(たとえば、ある課題本を一学年の生徒全員の分用意する。それを教科書にして授業を行ったら、一学年の生徒分貸し出し点数が増えることになる)
18日の日記では触れなかったけれど、そもそも図書館活動を貸し出し点数で評価することは、疑問がある。禁帯出の参考図書を多く揃えており、尚且つ利用に供している図書館の評価が下がってしまうから。
(未来の図書館。人間の図書館員など必要なくなり、機械の貸し出し機の前に、人々は書架から取り出した本(書架から取り出すことさえ自動化するかもしれない)を黙々と差し出して去っていく…。図書館版サイレントスプリングか!)
図書館では、その場で本に触れ、その時間を充分に取れない人が、貸し出し制度を利用するというのが本来の流れなのではないかと思うのだけれど。
私の理想は、空間が広く、椅子が多く配置され(図書館で勉強することは悪いとは思わないけれど、この場合、机と椅子ではなくソファのように寛げるタイプがいい)、参考図書や大判の図録や写真集など一般の書店などではお目にかかれない本を揃えている図書館。そんな図書館に、私は行きたい。