いらないけど欲しいものもしくは欲しいけどいらないもの

kasuri2007-10-31

欲しいものがあってもよく考えると全く使わないか、使っても一度か二度、そのために購入するのはばかばかしいものがある。例えば、数年前ならベルギーワッフルメーカー。けれどその時頭に血がのぼっているのでそういうことは考えない。考えたとしても、ペットを飼いたい子どもが親に懇願するように「絶対に作る。何度も作る。お蔵入りさせない」と自分に誓うものの結果は台所の隅で眠り、何年後に捨てられたりする。イニシャルコストで一枚当たり何円のワッフルになったかをその時考えてはいけない。*1

ところで話は変わるが世間には10万円を超える家庭用炊飯器があるらしい。日本人の食に対する情熱のすごさを感じる。10万円が不当に高額なのでなければ、その炊飯器には10万円分の価値があるということで、米を炊くという機能のどこに10万円分の価値を見出すのかよくわからなくなってくる。(米を炊く以外にも色々な機能がある複合機なのかもしれないが)
ところで我が家は、米は火で炊くので炊飯器はあるけれど滅多に使われない。
なのだけれど、先日、電器店で「パーソナル炊飯器」なるものを見つけた。くだんの10万円の炊飯器は特殊としても、最近の炊飯器が高級化している中でちんまりと佇むシンプルな姿。スイッチは1つしかない。曰く「炊飯」。つまり、保温機能はない。価格は機能に比例してお手ごろ。お弁当や市販の白米を買うより米を炊く方が安上がりだし、元はすぐ取れるだろう。
炊飯器文化に疎い我が家なので「こんなものがあるのかぁ」といたく感心した。…そこまではいいのだが、なんだかこれが欲しくてたまらない。少なくとも今、名前の分からなかった炊飯器を検索して「パーソナル炊飯器」という名前を知り、こうして日記に書いてしまうくらい関心がある。私は一人暮らしの予定はないし、我が家の炊飯器は壊れていないし、買う理由は全くない。それなのに欲しい。これでご飯を炊いてみたい。(コンセント差してスイッチ入れるだけだが)
車のシガーソケットから電源取れるやつ(何て言うのこれ?)を使って、車の中で炊き立てのご飯を食べるというのはどうだろう。どうだろうって言われても。

*1:代表例を挙げてみただけで、我が家にはないですよ。ないですってば!